困ったときの,ヤフー知恵袋ということで,わかりやすい説明がありました,下記の解説でいいのかな?
ヤフー知恵袋 2012/9/15
間違いだらけのリボ払い
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n116739
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はじめに
リボ払いに関して説明しているWEBサイトは知恵ノートを含めたくさんありますが、そのほとんどが誤りです。
最も危険な誤りは「リボ払いのメリットは支払い額が一定になること」というものです。支払い額が一定になるのはリボ地獄へ一直線の道です。リボ払いの支払い額を一定にしてはいけません。
最も危険な誤りは「リボ払いのメリットは支払い額が一定になること」というものです。支払い額が一定になるのはリボ地獄へ一直線の道です。リボ払いの支払い額を一定にしてはいけません。
本ノートでは以下の内容をまとめました。
・リボ払いって何?
・リボ払いのメリット・デメリット
・リボ払いのよくある誤解
・リボ払いのよくある質問
リボ払いを悪く言う人が多いですが、リボ払いに関する無知・誤解、もしくはアンフェアな条件での比較に基づくものが多いと感じています。きちんと理解して使えばリボ払いは分割払いより優れた支払い方法です。もちろん、一括払いで払えるのであればそれに超したことはありません。
※ 本ノートではショッピングのリボ払いに関してのみ説明します。キャッシングについては触れません。
リボ払いって何?
リボ払いの特徴
リボ払いの特徴は2つあります。一つは分割払いが5回、10回などと支払い回数を決めて支払うのに対し、リボ払いは1万円、2万円などと支払い額の上限を決めて支払うことです。利用額が設定額を超えれば、超えた分は翌月に繰り越しになります。利用額が設定額以下であれば、利用額だけの支払いになります。
もう一つは分割払いがそれぞれの決済毎に支払い回数を決めるのに対し、リボ払いは複数の決済があった時に、それらの決済額を全て合算し、その中から決めた額を払っていくことです。
リボ払いの支払い例1
リボ払いの支払い例を示します。説明のため手数料は無視して考えます。月々の利用額が3~6万円に対し、リボ払いの支払い額上限を5万円に設定した例です。利用額が5万円以下であればその全額を支払い、5万円を超えれば超えた分は翌月に繰り越しとなります。月々の支払い額は5万円以下になります。毎月の支払い額が一定額ではない点に注目してください。例1 支払額上限5万円
3月 リボ払い利用額3万円 支払い額3万円 支払後リボ残高0万円
4月 リボ払い利用額4万円 支払い額4万円 支払後リボ残高0万円
5月 リボ払い利用額5万円 支払い額5万円 支払後リボ残高0万円
6月 リボ払い利用額6万円 支払い額5万円 支払後リボ残高1万円
7月 リボ払い利用額5万円 支払い額5万円 支払後リボ残高1万円
8月 リボ払い利用額3万円 支払い額4万円 支払後リボ残高0万円
リボ払いの支払い例2
支払い例1と同じ利用額で支払い上限を3万円に設定した場合です。毎月の支払い額は一定になりますが、リボ残高はどんどん増えていきます。このまま利用を続ければいずれは限度額に達します。この説明では省略していますが、毎月の手数料もどんどん増加します。これがリボ地獄と呼ばれる状態です。
例2 支払額上限3万円
3月 リボ払い利用額3万円 支払い額3万円 支払後リボ残高0万円
4月 リボ払い利用額4万円 支払い額3万円 支払後リボ残高1万円
5月 リボ払い利用額5万円 支払い額3万円 支払後リボ残高3万円
6月 リボ払い利用額6万円 支払い額3万円 支払後リボ残高6万円
7月 リボ払い利用額5万円 支払い額3万円 支払後リボ残高7万円
8月 リボ払い利用額3万円 支払い額3万円 支払後リボ残高7万円
「リボ払いのメリットは月々の支払い額が一定になることである。」と説明されることが多いですが、これはリボ払いに関する最も危険な誤解です。支払い額が一定ということは、支払い額より利用額が多いということで、そのため残債がどんどん増えるのです。
ヒント 手数料と利息はどう違うの?
- ショッピングの支払いの時に払うのが手数料、お金を借りたときに払うのが利息です。カード会社も厳密に使い分けているわけではありませんので、手数料=利息と考えても良いです。
ただ、法的に言うとショッピングの手数料は金銭の貸借を対象とする出資法、利息制限法、貸金業法の適用を受けません。日本クレジット協会では自主規制でショッピング手数料を出資法の規定の20%以下にしています。
リボ払いのメリット・デメリット
一括払いに比べたメリット
☆ 支払いを未来に延ばし、商品、サービスを先に受け取ることができる。これは分割払いも共通のメリットです。もっと広い意味でいえば、借金のメリットです。
☆抗弁権の接続ができる。
クレジットカード払いで商品、サービスを購入した場合、商品、サービスに問題があったり販売店の倒産などにより提供を受けることができなくても、カード会社への支払いを拒むことは原則としてできません。
これを拒否することができるのが「抗弁権の接続」です。これは分割払いでは40000円以上、リボ払いでは38000円以上の利用で認められますが、一括払いでは認められません。その他にも適用条件がありますが、この件は本ノートの趣旨ではないのでこれ以上は説明しません。抗弁権の接続に関して説明したサイトにリンクします。
http://www.cooling-off.net/solution/loan.html
一括払いに比べたデメリット
☆手数料がかかる。
分割払いも含め、広い意味の借金のデメリットです。借金の損得は、メリット・デメリットを勘案して判断すべきことです。
「手数料がかかるから損」という観点しかないと「手数料がかからない一括払いが得」「借金は損、貯金して買え」という答えしかでないので、リボ払いも分割払いも関係なくなってしまいます。
分割払いも含め、広い意味の借金のデメリットです。借金の損得は、メリット・デメリットを勘案して判断すべきことです。
「手数料がかかるから損」という観点しかないと「手数料がかからない一括払いが得」「借金は損、貯金して買え」という答えしかでないので、リボ払いも分割払いも関係なくなってしまいます。
分割払いに比べたメリット
☆月々の支払い額を変えることができる。余裕のある時には支払いを増やすことにより、返済を早めトータルの手数料を減らすことができます。
分割払いの場合、分割回数を決めたらあとから変更することはできません。できるのは、残金を全額支払うことだけです。また、その場合カード会社により早期完済手数料がかかります。
分割払いの場合、分割回数を決めたらあとから変更することはできません。できるのは、残金を全額支払うことだけです。また、その場合カード会社により早期完済手数料がかかります。
☆利用金額に制限がない。分割払いの場合一回の買い物が10000円以上などの制限がありますが、リボ払いにはこのような制限はありません。1円の買い物でもリボ払いにすることができます。
なお、分割払いの制限は販売店と販売店が加盟しているカード会社との契約によります。
なお、分割払いの制限は販売店と販売店が加盟しているカード会社との契約によります。
分割払いに比べたデメリット
☆月々の支払い額を変えることができる。リボ払いのメリット・デメリットは表裏一体です。支払い額を決められることに甘えて支払いを減らせば、返済は伸びトータルの手数料は増え、最悪はリボ地獄に陥ってしまいます。
これは、利用額より支払い額が少なければ残債は増えるという、当たり前のことです。なんでもかんでも36回払いで買えば、分割払いでも同じような状態になります。
これは、利用額より支払い額が少なければ残債は増えるという、当たり前のことです。なんでもかんでも36回払いで買えば、分割払いでも同じような状態になります。
リボ払いのよくある誤解
リボ払いは月々の支払い額が一定になる支払い方式である。
カード会社の説明もこうなっていることが多いですが本質的ではありません。リボ払いは月々の支払いの上限額を決める方式です。毎月同じ金額を指定することで結果的に月々の支払い額が一定額以下になるのです。
リボ払いのメリットは月々の支払い額を変更できることであり、支払い額が一定というのはリボ払いに関する最も根本的な誤解です。
リボ払いのメリットは月々の支払い額が一定になることである。
先にも説明しましたが、これはリボ払いに関する最も危険な誤解です。毎月支払額が変動するのがリボ払いの健全な利用法なのです。リボ払いはいつまでも支払いが終わらない。
毎月リボ払いで買い物していれば、その通りです。しかし、これは分割払いでも同じ事です。毎月分割払いで買い物していれば、いつまでも支払いが終わりません。「リボ払いはいつまでも支払いが終わらない。」というのは、リボ払いに関しては毎月利用とし、分割払いに関しては1回だけの利用とするアンフェアな比較に基づく誤解です。
リボ払いはいつ支払いが終わるかわかりにくい。
わかりやすい・わかりにくいは個人の感覚であり、正否は決めがたいです。私の感覚では分割払いのほうが支払いの終わりはわかりにくいです。
分割払いは一回の利用であれば、10回払いのうち3回支払ったら、あと7回で支払いが終わるとすぐにわかります。しかし、以下のように毎月分割払いを利用して、いつ支払いが終わるかすぐにわかりますか?
3月 3回払いで5万円利用 10回払いで6万円利用
4月 12回払いで5万円利用
5月 5回払いで4万円利用 10回払いで6万円利用
6月 3回払いで2万円利用 6回払いで5万円利用
リボ払いの場合当月のリボ残高から、あと何回はらえばよいのかがすぐにわかります。例えばリボ残高が10万円で1万円の元金定額リボであれば、あと10ヶ月で支払いが終わります。
これも、リボ払いに関しては毎月利用とし、分割払いに関しては1回だけの利用とするアンフェアな比較に基づく誤解です。
リボ払いはあといくら支払えば良いのかわかりにくい。
これも個人の感覚ですが、私の感覚ではわかりにくさは同程度と思います。
リボ払いの場合はあといくら払えばよいのかは表計算ソフト、もしくはシミュレータがないとすぐには計算できません。
分割払いは一回の利用であれば、残りの支払い回数と月々の支払い額で簡単に計算できますが、前項のように毎月利用すれば面倒になってきます。これも表計算ソフトがないと簡単には計算できません。
分割払いで残金を全額返済する時は、あといくら払えばよいのかが簡単にはわかりません。この時は78分法という面倒な計算方法が必要になります。また、カード会社が定める早期完済手数料がかかることもあり、結局はカード会社に問い合わせないと、いくら払えばよいのかはわかりません。
78分法についてはこちらのサイトの解説を見てください。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~jitsunen/jt_14_2.htm
http://www2s.biglobe.ne.jp/~jitsunen/jt_14_2.htm
リボ払いであれば、残金を全額返済する時の支払い額は当月のリボ残債からすぐにわかります。
リボ払いは金利がバカ高い
リボ払いの金利は15%程度のカード会社が多いです。これは分割払いもほぼ同じです。手数料がどちらが高いかは、カード会社および支払い条件により一概に言えません。
三井住友カードにつき、同じ支払い回数でリボ払いと分割払いの手数料を比較した、platinepegaseさんの知恵ノートがありますので、参考にしてください。この比較ではいずれの支払い回数もリボ払いの方が分割払いより手数料が安くなっています。
「リボ払いは金利がバカ高い」という人は一括払いと比べている、もしくは実際に金利を調べていない人だと思います。
リボ払いは雪ダルマ式に借金が増える
借金と雪ダルマは切っても切れないイメージです。利子が元金に組み入れられ複利で増えていく様子を雪ダルマに例えることがよくあります。リボ払いの場合は、手数料が元金に組み入れられることはありません。また、毎月の支払い額は手数料の額以上設定するようになっており、手数料が累積していくこともありません。
リボ払いの残債が膨らんでいくのは、手数料のためではなくて、支払い額より利用額が多いためです。新たなカードの利用をやめればリボ残債が膨らんでいくことはありません。
リボ払いのよくある質問
リボ払いと分割払いのどちらが得?
リボ払いに関する最頻出質問です。
リボ払いと分割払いのどちらの手数料が少ないかは一概に言えません。それぞれの手数料を計算するには以下の情報が必要です。知恵袋で質問する時はこれらの条件を明記して質問してください。また、これらの情報があってもカード会社のWEBサイトに手数料計算のルールが記載されていないと計算できません。ぶっちゃけカード会社に聞く方が早いです。
リボ払いと分割払いのどちらの手数料が少ないかは一概に言えません。それぞれの手数料を計算するには以下の情報が必要です。知恵袋で質問する時はこれらの条件を明記して質問してください。また、これらの情報があってもカード会社のWEBサイトに手数料計算のルールが記載されていないと計算できません。ぶっちゃけカード会社に聞く方が早いです。
・カード会社とカード名 * 1
・利用日 * 2
・利用額
・締め日、支払い日 * 3
・分割払いの支払い回数
・リボ払いの支払いコース
・リボ払いの支払い額
* 1 カード会社とはVISAとかMasterのことではありません。カードの裏に書いてある会社名です。
* 2 利息を日割りで計算するカード会社の場合は情報として利用日、締め日、支払い日が必要です。
* 3 ほとんどのカード会社では締め日、支払い日は決まっていますが、複数の締め日、支払い日から選択できるカード会社もあります。
ご自分で計算される時は以下の知恵ノートを参考にしてください。
baniascheckさんの知恵ノート ショッピングリボ払いシミュレーション
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n1001
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n1001
クレジットカード分割払いの支払額計算方法
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n101838
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n101838
ヒント 手数料が少ない方が得?
- この項の質問・回答には、実はゴマカシがあります。
質問は「どちらが得か」を聞いているのに、回答は「どちらが手数料が少ないか」になっています。話の流れをわかりやすくするためなのですが、問題のスリカエですね。
手数料が少ない方が得に決まってると思いますか?
では、10回払いと20回払いでは10回払いの方が手数料が少ないので得でしょうか?
もし、そうであるのなら手数料がかからない一括払いが一番得という結論しかでません。なぜ、そうなってしまうのかといえば、借金のメリットである支払いを先延ばしにする効果が10回払いより20回払いの方が大きい点を無視しているからです。- つまり、支払い条件が違うのに手数料だけ比べても意味がないのです。では、同じ条件で比較すればいいのかと言うと、分割払いとリボ払いは支払い方式が違うので、支払い条件をピッタリ同じにすることができないのです。
できるのはなるべく近い支払い額になるように、それぞれの条件を設定して分割払いとリボ払いの手数料を比較することです。その結果どちらかの手数料が安くても、そちらが得とは限りません。10回払いが20回払いより得と言えないのと同じ事です。
支払い額を増やしても手数料が減らないのは何故ですか?
リボ払いの手数料は通常締め日時点のリボ残高で決定します。支払い額を増やしても、その月の手数料は変わりません。今月の支払い額を増やしたことにより減るのは来月以降の手数料、および結果としてトータルの手数料です。リボ払いを一括に戻せないのですか?
一度リボ払いに設定した決済を一括払いに戻すことはできません。
リボ払いは全てのリボ払いの利用額および前月からの繰り越し額をプールしておく方式です。一度リボ払いにしてしまえば、その中身に、パソコンの利用分、電気料金の利用分といった区別は存在しなくなるのです。
リボ払いの残高全額を次の支払い日に支払うことはできます。
リボ払いは全てのリボ払いの利用額および前月からの繰り越し額をプールしておく方式です。一度リボ払いにしてしまえば、その中身に、パソコンの利用分、電気料金の利用分といった区別は存在しなくなるのです。
リボ払いの残高全額を次の支払い日に支払うことはできます。
1万円に設定したらカードを使わなくても毎月1万円支払うの?
リボ払いの設定額はその月の支払い額の上限です。カードを使わなければ支払いはありません。これは「リボ払いは月々の支払い額が一定になる支払い方式である。」と説明されることによる誤解です。
まとめ
リボ払いの分割払いに比べたメリットは、支払い額を変更できることです。リボ払いの仕組みを理解し、毎月の支払い額を適切にコントロールできる人にとっては、リボ払いは分割払いに比べて優れた支払い方式です。
リボ払いの仕組みを理解せず、カード会社の設定のままリボ払いを使うことはたいへん危険です。初期設定では支払い額が最小になっているためです。
リボ払いの仕組みを理解せず、カード会社の設定のままリボ払いを使うことはたいへん危険です。初期設定では支払い額が最小になっているためです。
※ 支払い額の初期設定が最小になっているのは、必ずしも悪いことではないと思います。手数料がかさむことよりも、支払い日に支払いができないことのほうが、客、カード会社双方にとって悪いことだからです。
変更履歴
2012.09.15 新規作成
2012.09.17 リボ払いの手数料率に関する説明を改稿し20%以下と明記
2012.09.17 「繰り上げ払いしても」を「支払い額を増やしても」に修正
2012.09.17 リボ払いの手数料率に関する説明を改稿し20%以下と明記
2012.09.17 「繰り上げ払いしても」を「支払い額を増やしても」に修正
2013.03.25 リボ払いのメリットに「利用金額に制限がない」を追加
2013.03.25 ヒント「手数料が少ない方が得?」を追加
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