2021年11月15日月曜日

新しい働き方とeラーニング

会社が来期から本格的にeラーニング事業に参入するらしい。
全員テレワーク式にするのか、半分ずつ交代で出社するのか未定。
まだまだ全部未定らしい。
MOSとITパスをテレワーク化したいと言ってたな。
どんなんなるんだろう。






















MOSのOffice最新版は2019だっけ?365だっけ?
IT系は時代の変化についていくのが大変だ。


e-learning教材の作り方 Kindle版
油谷幸利  (著)  形式: Kindle版
本書はe-learning教材の作成法について,初歩の段階から順序立てて解説したものです。本書には筆者が40年に及ぶ試行錯誤の結果蓄積したノウハウがちりばめられていますが,面倒な解説はいらないので,直ぐにe-learningソフトを利用したいという方は,巻末に示すサイトからダウンロードしてご利用ください。その際には本書が操作マニュアルの代わりになります。多少なりとも背景に興味がある方は,各章の解説をお読みください。
 第1章ではe-learning教材を開発する際に必要な環境について解説しました。高価なものが必ずしも優れた道具であるとは限りません。無料のものの中にも使い勝手の良いものがあるので,ご自分の目的に合うものを選んでください。第2章と第3章では,大学入試センター試験外国語の過去問から,英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語の問題を利用したe-learning教材を,2種類のプログラミング言語で作ってみました。第4章ではクロスワードパズルと作文問題について解説しました。第5章ではスペイン語の動詞活用をデータベース化し,動詞の活用表を表示すると共に練習問題を出題できるようにしました。第6章では英語の用例データベースの作り方を解説しました。
 本書がデータ処理の対象として扱った言語は英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・韓国語ですが,wordで読み書きできる言語であればこれ以外の言語にも応用可能です。
 以下は本書の出版経緯を述べたものです。ご興味がなければ第1章にお進みください。
 筆者の専門分野は現代韓国語の文法と語彙の研究です。理科系の研究に実験とデータが不可欠であるように,言語の研究にも豊富なデータが不可欠です。かつては小説や新聞記事などから抽出した用例をカードに書きためておき,あれこれ並べ変えては内容のよく似た用例をまとめて仮説を建てる,という作業を繰り返していましたが,最近ではインターネットにコーパス(Corpus. 用例を大規模に集積してデータベース化したもの。データに品詞や構文情報などを付与したものもあります)が公開されていることもあり,用例の収集に時間を取られて肝心のデータの分析を行う時間が足りなくなるという本末転倒の状況がなくなったのは誠に幸いです。
 筆者のパソコン歴は,パソコンがまだマイコンと呼ばれ,プログラムやデータの入出力にカセットテープを利用していた時代に遡るので,40年以上になります。パソコンを利用するようになったきっかけは,ある研究テーマを推進するために蓄積しておいた大量の用例を,異なる研究目的のために再利用することによってデータ整理の時間を短縮できないかと考えたことに始まります。40年前にはパソコンで韓国語を入出力できるようなソフトがあるはずもないので,自分でフォントを作り,ハングルのコードを定め,アセンブラで韓国語のワードプロセッサを作るところから始めなければなりませんでした。このあたりの研究成果は巻末の参考文献に挙げた油谷幸利(1981,1982,1985,1993)に詳しく示しておきましたので,興味のある方はそちらをお読みください。

 韓国で出版された教科書や小説を入力する作業に続いて,翻訳書を利用して対訳データを作成する作業も行ない,出来上がったデータを油谷幸利(2003a, 2003b, 2003c, 2004a, 2004b, 2004c, 2005)などの形で製本して韓国語の研究者に送付したりもしました。これらのデータは韓国語を研究する上でおおいに役立ってくれたことは言うまでもありません。
 プログラミングの面白さが分かってくるとそれを教育に生かしたいと思い始め,CALL教材(Computer-Assisted Language Learningの略称で,コンピュータを使用した外国語学習を指します。かつてはCAI(Computer Assisted Instructionの略)と呼ばれていた時期もありますが,最近ではe-learningと呼ばれることが多くなり,本書の書名もそれに従っています)の作成にも取り組みました。この成果は油谷幸利(1994a, 1999a, 1999b)などの形で発表すると共に,初級段階の活用形の練習やハングルのタイピング練習などにまとめて筆者が運営しているサイト([「韓国語総合学習館](http://korean.webcrow.jp/)」)で公開しています。
 15年ほど前から取り組み始めたのが韓国語Web辞典の構築で,その内容は油谷幸利(2007, 2008,2009,2010)として発表すると共に,上記のサイトで公開しています。
 本書はこのような経験に基づく言語情報処理のノウハウを多くの方々と共有したいとの思いから,詳しい解説を付して公開することにしたものです。
 プログラミング言語の解説書は山のようにありますが,どれをとっても制御構造の説明や文字列の扱い方など,基本的な内容ばかりで,応用事例といえば十年一日のごとく掲示板やショッピングサイトの作り方,蔵書整理などにとどまっています。自分のやりたいことがどこに書かれているかを探すのに一苦労するだけでなく,書かれていたとしても書式が示されているだけで,それを利用するにはプログラムの中にどのように組み込めばよいのかが分からず,途方に暮れたことが何度もあります。私自身は冒頭にも書いたようにプログラミングは専門外で,まったくの独学なので,すっきりした効率の良いプログラムが書けたとは思いません。これを参考にすれば,一応はまともに動くe-learning教材が作れるという程度にお考えください。もちろん,いきなり高度な知識を必要とするプログラムを紹介するようなことはしません。実用的でありながらも簡単なコードから始めて段階的に複雑な内容へと進めていきます。
 ところで,e-learning教材を公開する方法としては,パソコンさえあれば利用できる形で公開する方法(スタンドアローン型または独立型と呼ぶことにします)と,インターネットを通じて公開する方法(Web型と呼ぶことにします)とがあります。本書ではその両方を扱っていますので,目的に応じて必要なページを参照なさってください。目次には前者を解説する項目にはSA,後者を解説する項目にはWebと記載して区別しておきました。なお,プログラミング言語としてJavaScript,PHP,ナデシコ(プログラミング言語の名前。正式名称は「なでしこ」ですが,正式名称を使うと日本語の文章の中に埋没してしまうので,本書ではナデシコと表記することにします。第2章を参照)を,データベースソフトとしてはPHPに組み込まれているSQLiteを使用しました。これらの言語の仕様について本書で解説することはしませんので,詳しくお知りになりたい方は,参考文献に示した解説書をお読みください。
 本書では筆者が40年かけて蓄積したノウハウに基づいてe-learning教材の作り方を余すところなく解説しましたが,中にはプログラムのコードを入力するのが面倒だ,必要なコードをダウンロードして自分がやりたい部分だけを手直しできるようになっていれば使いやすいのに,とお感じの方もいらっしゃるかもしれませんね。実は,以前に韓国語の教材を出してくださった出版社からCD-ROM付きで本書を出版することも考えたのですが,採算が合わないということで断念し,電子出版という形式をとることにしました。そして,ソースファイルと実行ファイルのすべてを,CD-ROMに代えて,巻末に示すサイトからダウンロードできるようにしました(巻末にはサイトのURLとIDおよびパスワードを示しておきます)。

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